飲酒運転・酒気帯び・酒酔い運転をはじめとした交通違反や取り締まり、法律の解説サイト

検問で車を止められ、おまわりさんから「はい、息吐いてー」

飲酒運転は、スピード違反や駐車違反に比べて重大な違反であるとされ、捕まってしまった場合のペナルティもまた、重大です。

平成19年(2007年)から、飲酒運転に対する罰則が大きく強化され、最も軽い違反(酒気帯び)であっても、点数は13点。前歴なしでも90日の免停になります。もし、一緒に他の違反(スピード違反等)をしていたり、前歴や累積点数があったりすると、一発免停・・・ではなく免許取り消し、そしてさらに罰金が数十万円。

そんな重大な違反ですが、「とにかく大変」ぐらいのイメージしかないのではないでしょうか。もちろん、それはそれで合っているのですが、飲酒運転と一口に言ってもいくつか種類があります。飲酒運転について正しい知識を得て、カーライフに役立てていただければと思います。

飲酒運転の定義

運転者の呼気中(吐く息)のアルコール濃度を測定し、その濃度が一定基準を超えた場合に、取り締まりの対象となります。呼気1リットル中のアルコール濃度が0.15mg/l以上になると罰則があります。

飲酒運転には酒酔い運転酒気帯び運転の2種類があり、さらに、アルコール濃度と酔っ払いの程度により、全部で4段階に分けられています。

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罰金・点数一覧

違反の種別 呼気1リットル中のアルコール濃度 点数
酒酔い運転 35
酒気帯び運転 0.25mg以上 25
0.15mg以上~0.25mg未満 13

酒気帯び運転しながら他の交通違反も同時に犯していた場合は、通常の違反点数とは異なる「酒気帯び運転時の違反点数」となります。

罰金の額は、その場では決まりません。後日、裁判所にて確定します。法律上は罰金50万円以下とされていますが、初犯の場合は20~30万円になるようです。

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「ダメ」と言うだけではダメだと思うので

飲酒運転による事故は、平常時の運転による事故と比べ、死亡事故となる確率が9倍近くもあります。(平成26年のデータによる)

9倍ともなれば、誤差の範囲であるはずもなく。当然に飲酒運転は危険だ、ということになります。また、その他の死亡してない事故についても、おそらく平常時よりも大きな事故になっているはずです。それが飲酒運転(による事故)です。

飲酒運転は危険だ、絶対にやってはいけない。それは分かります。が、ただ単に「ダメ」と言っただけでは言うことを聞いてくれないのが人間だったりします。

飲酒運転はどう危ないのか、ちょっとでもアルコールが検出されたらアウトなのか、飲んでからどれくらい経たないといけないのか、捕まった場合はどうなるのか。「ダメ」を身にしみて分かってもらうためには、飲酒運転についてちょっと詳しくなっておいた方が、いいと思うのです。


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