飲酒運転・酒気帯び・酒酔い運転をはじめとした交通違反や取り締まり、法律の解説サイト

生中1杯での呼気中のアルコール濃度

  • HOME »
  • 生中1杯での呼気中のアルコール濃度

sgf01a201302042200「一杯だけだから大丈夫」

なんて言葉、昔はよくあったように思います。実際のところ、どうなんでしょう。数字で見てみましょう。

アルコール濃度の計算式

どれだけ飲んだらどれだけのアルコールが検知されるのか。人によるところはありますが、サントリーが公開している計算式によると

アルコールの血中濃度=飲酒量(ml)×アルコール度数(%)/{833×自分の体重}

だそうです。

そして、血中濃度を5倍したものが、呼気中の濃度になるそうです。つまり、

呼気中のアルコール濃度=[飲酒量(ml)×アルコール度数(%)/{833×自分の体重}]×5

ということです。

生中1杯でどれぐらいになるのか

ちょっと計算してみましょう。

筆者は体重が68kg。生中のビールの量は、お店によりますが大体300ml。ビールのアルコール度数は5%として、生中を一杯飲んだとします。

300×5÷(833×68)×5

=1500÷56644×5

=0.1324

酒気帯びの基準値である0.15mg/lにはギリギリ達していません。

が、もし良心的な居酒屋で、生中が350mlだったとすると

350×5÷(833×68)×5

=1750÷56644×5

=0.1544

はい、アウトです。

もし、ビールの量は300mlのままで、体重が5kg減っていたとしたら(希望)

300×5÷(833×63)×5

=1750÷52479×5

=0.1429

おお、セーフです。

しかし、さらに5kgやせてしまうと

300×5÷(833×58)×5

=1750÷48314×5

=0.1552

なかなか微妙です。計算上、体重によっては、生中一杯でもアウトということになります。

なお、これはあくまで基準値の話であって、法令上は「ちょっとでも飲酒したらアウト」ですのであしからず。


PAGETOP